木彫・木工
2017.10.30
木工工作での塗料の違いとニスでの仕上げ方

使用法が解らないまま使ってしまうとせっかくの作品も台無しになってしまいます。
正しく理解した上で使用してください。
刷毛の使い分け
ナイロン刷毛 ⇒ 水性塗料用
シンナーで洗うと毛が溶けてしまいます。
動物毛刷毛 ⇒ 油性塗料用
水性塗料を塗ることはできますが、毛管現象により塗料がしみこみ、水で落とせなくなるのでご注意ください。
また、シンナーに浸けっぱなしにしておくと根元の接着剤が溶けて毛が抜けてしまいますのでお気を付けください。
塗る前に
塗料を塗る面は、木目に沿って紙やすりをかけ、粉は柔らかい布で拭き取っておきます。
水性ニスと水溶性ニスの違い
(左:水性ニス 右:水溶性ニス)
(左:水性ニス 右:水溶性ニス)
水彩絵の具の上から水性ニスを塗ると、絵の具が溶けてにじみます。一方、水溶性ニスの場合は絵の具はにじみません。
水彩絵の具作品の仕上げの際にはお気を付けください。
ウレタン着色ニス(水性)
使用する刷毛: ナイロン刷毛
薄め液: 水
おすすめの用途: 木彫作品・家具
- ウレタン着色ニスを水で好きな濃さに薄め、木目にそってゆっくりと気泡が入らないように刷毛で塗ります。
- 乾燥させザラついている表面を紙やすりで軽くこすります。
- 上記の作業を繰り返すほどきれいなツヤが出ます。
つや出しニス(水溶性)
使用する刷毛: ナイロン刷毛
薄め液: 水溶性ニス専用薄め液
おすすめの用途: 木彫作品・家具・粘土 etc.
- 水溶性ニスを木目にそってゆっくりと気泡が入らないように刷毛で塗ります。
- 乾燥させザラついている表面を紙やすりで軽くこすります。
- 上記の作業を繰り返すほどきれいなツヤが出ます。
ポアーステイン+水性ニス
使用する刷毛: ナイロン刷毛
薄め液: 水
おすすめの用途: 木彫作品・家具 etc.
- ポアーステインを水で好きな濃さに薄め、木目にそってゆっくりと気泡が入らないように刷毛で塗ります。
- 乾燥させザラついている表面を紙やすりで軽くこすります。
- 水溶性ニスを木目に沿ってゆっくりと塗り、乾燥させてから再度表面を紙やすりで軽くこすります。
- 上記の作業を繰り返すほどきれいなツヤが出ます。
※ポアーステインとは顔料系着色剤(水性)のことです。