木彫・木工
2017.11.20
木工作の豆知識

基本素材とその特徴
木肌が多彩で木目の美しい広葉樹、軽くて軟らかな針葉樹に大別される木。
それぞれの性質を知ることで作品の完成度は高まる。
作品に豊かな表情を出すには広葉樹系を使用。
初心者向きとしては加工しやすい針葉樹を使うこともある。
木肌の色や木目が多彩で重厚感のある作品ができる
広葉樹を使うことが多い。
木肌や木目にクセがなくて平面性にすぐれ、
彫刻刀の使いやすいものがベスト。
基本テクニック
のこぎり(両刃)を使う場合、木目にそって切るときは縦びき木目に交差するときや
ベニヤ(合板)を切るときは横びき、と使い分ける。 パルサ材や薄手の板なら、小刃や
カッターナイフも使える。バルサ材や薄手の板なら、小刀やカッターナイフも使える。
●のこぎりの使い方
手や足で板を押さえ、柄の中ほどを握りのこぎりの刃を真直ぐ 見おろす姿勢が基本。
最初に刃元(刃の一番柄側)を利用して道をつくり切り始める。 押すときは軽く、
引くときに少し力を入れてゆっくりと切る。板と刃の角度は、最初15度ほどにねかせ、
最後は直角になるよう起こす。
●糸のこの使い方
机の角などを利用して板を押さえつけ、板と刃が直角になるように糸のこをあて、
上下にゆっくり動かして切っていく。 切る方向を変えるときは、糸のこの動きを
止めないで板の方向をゆっくりと変え、方向が確実に変わったら再び切り進めていく。
基本的には、木表(切断面で樹皮=辺材に近い側)が表面になるように組立、板を
つなぎ合わせる場合は木表と木裏を交互に合わせる。 接着剤はほとんどの種類が使え、
ふつうは木工用接着材を使う。予めきれいにしておいた接着面に適量を均一につけ、
接着後、安定するまで少し力を入れて押さえておく。接着しにくいときは、糸や輪ゴム
で長時間固定させるときもある。はみ出した接着剤は乾く前に拭き取っておく。
木目を活かしたときは、水性木地着色剤(木彫えのぐポアーステインなど)や油性木地
着色剤(オイルステイン)など)を使用。マット調に仕上げたいときは、ポシターカラーや
アックリルガッシュを使う。どちらも、接着(組立)前に接着面を避けて塗る(接着しにくく
なるため)。最終仕上げにツヤ出しニスを塗る。
ここに気をつけよう!
●木は生き物、湿気や直射日光にさらさないで!
反ったり縮んだりが激しくなると、工作に適さなくなるよ。
●木目に決してさからってはダメ!
ナイフや彫刻刀などの刃物を使うときは、必ず繊維の方向(順目)にそって!
繊維にさからうと刃物が進みにくくなり、工作面も荒く汚くなっちゃいます。
●ニスは塗りすぎないで!
ニスは全体に薄く塗っていくのがポイント。乾いたら塗るを2~3回繰り返し、
最後に塗る前に軽く紙やすりをかけるとよりきれいに仕上がります。