伝統工芸
2019.5.21
~和の雰囲気を楽しむ~黒生地銘々皿の装飾方法
今回は黒生地銘々皿をはじめとした黒生地容器の装飾方法をご紹介します!
千代紙を使った簡単なアレンジから、らでんや蒔絵のような漆芸風のものまで色々な装飾が楽しめます。
千代紙で簡単アレンジ
「千代紙で簡単アレンジ」用意するもの
- 千代紙
- つや出しスプレーニス
- 金粉
- 新聞紙
「千代紙で簡単アレンジ」作り方
1. 千代紙を切り抜く
千代紙の柄の好きな部分を切り取ります。輪郭線を残して切ると見た目がきれいに仕上がります。(千代紙は和紙のものがおすすめです。より柄が繊細で種類が多いです。)
2. 銘々皿に千代紙を貼り付ける
銘々皿にスプレーニスを吹きかけ、切り抜いた千代紙を配置します。
(スプレーニスがのりの代わりになります。)
※スプレーニスを使うときは換気のできる場所で周りに新聞を敷いて使いましょう。
3. 再度ニスをかける
貼った千代紙の上からスプレーニス吹きかけます。千代紙のみで装飾する場合はこれで完成です。
4. 金粉をまく
「3. 再度ニスをかける」でかけたニスが乾かないうちに金粉をふりかけます。
その後、もう一度仕上げでスプレーニスを吹きかけて乾かしたら完成です。
(乾燥時間1時間程度)
5. 完成
金粉とニスで金蒔絵風装飾
「金粉とニスで金蒔絵風装飾」用意するもの
- 金粉
- つやだしニス
- 筆
- パレット
「金粉とニスで金蒔絵風装飾」作り方
1. パレットに金粉とニスを出す
金粉とニスは1:1の割合で用意します。金粉は多めの方が金蒔絵らしくなります。
ニスはどんどん乾いていくので使う分だけ出すのがおすすめです。
2. 金粉とニスを混ぜる
金粉が均一になるように混ぜましょう。
3. 金粉入りニスで描く
金粉とニスが混ざったら、絵具で描くように好きなものを書き込みます。
描いている最中でパレットのニスが乾いてきたように感じたら、ニスを新たに足していただくか、ニス用の薄め液を混ぜるとよいです。
4. 完成
金粉はニスでしっかり接着された状態なので描いた上からさらに新たにニスを塗る必要はありません。(乾燥時間1時間程度)
工芸うるしを使うと
装飾した銘々皿に実際に食品をのせたいという場合は、工芸うるしを使用すするのがおすすめです。工芸うるしは食品衛生自主基準に適合しているので食品をのせても安心です。
※工芸うるしは刷毛で塗ります。刷毛は清潔なものを使用しましょう。
※本うるしではなく人工の原料でできたうるし風塗料なので、うるしカブレの心配はありません。