接着剤の基礎知識

接着剤の基礎知識

接着剤は大きく分けて、一液乾燥型、化学反応型、熱溶融型、粘着型の4つに
分類されます。素材に合った接着剤を選び、接着面をきれいにして
うすく均一に塗ることが、より効果的に使うポイントです。

 

 

一液乾燥型

 

■水性型
接着剤に含まれている水分が蒸発して固まるタイプのものです。
使う時は片面にうすく塗り、しっかり固定するようにします。 はみ出た部分は、塗れた布で
ふき取るとよいでしょう。使いやすく安全性に優れていますが、接着するまでに
多少の時間がかかります。 また水に弱く、凹凸のある面の接着には向きません。

■溶剤型
接着剤に含まれているシンナーが蒸発して固まるタイプのものです。
水性型に比べて耐水性・乾燥速度に優れていますが、充填接着には向きません。
接着方法は、基本的に水性型と同じですが、両面塗布で、10~15分おいて手につかない程度に
なってから貼り合わせるタイプ(G17、Gクリヤー)もあるので注意してください。

 

 

化学反応型

 

■一液瞬間型
空気中の水分と化学反応して固まります。できるだけ少なめに片面塗布し、両面を合わせて
押し広げるようにします。量が多いと接着部の周りが白くなり、塗り広げると一部分が
固まってしまうので注意が必要です。また、吸収しやすい木や皮には向いていません。

■二液混合型
二液を混合させると化学反応を起こし、硬化して接着します。
同量ずつ出し、十分に混ぜ合わせることがポイントです。 接着する時は、片面に均一に塗り
すぐに貼り合わせるようにします。強い粘着力を持ち、耐水性・耐候性に優れています。
接着後の体積収縮がなくそのまま固めるため、凹凸面や欠けた部分の接着、
金属やコンクリートに最適です。

■二液接融型
A液とB液を別々に片方ずつに塗布し、両面を擦り合わせるようにしてよく密着させます。
きわめて高い接着力を持ち、耐熱性・ 耐久性・耐水性に優れ、衝撃にも強いのですが、
充填接着には向きません。 A液とB液を混合してしまうと、
すぐに固まり使えなくなるので注意してください。

 

 

熱溶融型

 

ブロック状やつぶ状、石けん状など、さまざまな形があります。
熱を加えると液状になり、放置しておくと固形状に戻る性質をもっています。
接着するには、加熱して液状にしたものを片面に塗布し、すぐに貼り合わせるようにします。
接着スピードは早めですが、加熱用具が必要です。

 

 

粘着型

 

■スプレー
使用前によく振り、接着面から20~30cm離してスプレーします。
弱粘着性は10~20秒、粘着性は2~3分乾燥させてから貼り合わせるようにします。
表面が平らであれば、どんなものにも接着し、場合によっては取りはずしも可能です。
接着力が弱く、熱を加えるとはがれてしまいます。

 

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