版画
2017.10.25
版画の基礎知識

ローラーについて

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写真が版画用のニュースポンジローラーです。
従来のゴムローラーと違い、造形あそびなどさまざまな応用が利くことが特長です。
インキを延ばしたり、版にインキを塗ったり、版画のすべての基本となる道具です。
ローラー部分がスポンジでできているため、傷がつかないようにダンボールの紙管で
保護しています。

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ローラーは「把手」「ローラー本体」「ワッシャー」「止めネジ」「ローラー芯」「紙管」
で構成されています。
ワッシャーやローラー芯をつけずにローラーを使用するとすぐに傷んでしまいますので、
必ずつけて使用しましょう。
ローラーが簡単に取り外せるので手入れや交換が容易です。

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ローラー芯は簡単に抜き差しができます。
もしローラー芯を紛失した時はストローなどで代用してください。
つくってみよう!!

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版画の基本を紙はんがを例に説明します。
はさみやカッターなどで、思い浮かべた作品の形に厚紙を切り抜きます。

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切り抜いた版を一度並べてみます。
(この時はまだのり付けをしないでください。)

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版の位置をいろいろずらしたり、動かしたりして
版の形を変えていきましょう。

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版を動かす作業の中で、思いがけない動きが表現できたり、まったく違う
構図のアイデアが出たりすることがあります。
納得がいく形になるまで何度も繰り返しましょう。

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形が決まったら、のり付けをします。

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版画インキを「練り板」のすみに出します。
ローラーでインキを少し取り、広い部分(運動場)で平らに延ばします。
★1: 手前から奥に練り板の上を転がします(行きは電車・・・)。

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★2: 練り板からローラーを離して手前に戻します(帰りは飛行機)。
ローラーを転がしながら手前に戻すとインキが均一に延びません。

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運動場からローラーにインキを取り、版の上でローラーを転がしてインキをつけます。

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版の中心から端に向かってローラーを転がし、インキをつけていきます。

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放射状にローラーを転がし、版全体にまんべんなくインキをつけましょう。
版を刷ったときに色にムラが出ないようにインキの量や厚みに注意しましょう。

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次に版の位置合せをします。
実際に版を刷る紙と同じサイズの紙を敷き、版を乗せた新聞紙を置いて
刷りたい位置に合せます。

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刷り取り紙の両端を位置合せ用の紙の両端に合わせます。

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親指で両端を押さえながら静かに手を離し、刷り取り紙を版の上に重ねます。

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バレンを使って版を刷ります。
バレンは左写真のように手のひら全体を使ってしっかり握ります。

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左写真は、悪い持ち方の例です。
指先だけで持つとバレン全体に力が行き渡らず、色にムラが出るなどして
うまく刷ることができません。

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バレンをしっかり握り、体重をかけて、円を描くように紙全体をしっかりとこすります。

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紙を破らないように版からゆっくりと刷り取り紙をはがします。

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作品の完成です。ここでは紙版画を使って版画の刷り方の基本を紹介しましたが、
木版画などでも基本は同じです。
たくさんの色を使ったり、別の技法と組み合わせたりして、版画の世界を楽しみましょう。