図工カリキュラム
2018.10.22
まいぎり式の火起こし器で火起こしに挑戦!
まいぎり式の火起こし器で縄文人の暮らしを体験してみよう!
現在の便利な生活とは違い、電気もガスもない縄文人はどんな暮らしをしていたのでしょうか?
彼らにとって、火は調理・獣からの護身に役立つ貴重なものであり生活も豊かにしていました。
火起こしには生きるための知恵が詰まっており、体験する事で子どもたちは新たな発見をいくつもする事でしょう。
現在の生活を見つめ直すきっかけになるこの体験は、野外活動と組み合わせても楽しく取り組めます。
用意するもの
・火起こし器
・新聞紙(くしゃくしゃにしたもの)、かんなくず、おかくず(よく乾かしたもの)
※上記3つから1つ用意できればOK
・火皿(直径10cm位の器。茶筒ふた等の燃えないもの)
・バケツに水を入れておく
手順|火起こし器 本体の組み立て
まずは火起こし器を組み立てましょう!
今回ご紹介する火起こしの方法は、まいぎり式と呼ばれるもの。
道具を摩擦することで火を起こします。
火起こし器 本体の組み立て①
ハズミ丸材の切り込みがある方を下側にして、主軸と丸材止め鉄芯が切り込みに埋まるようにします。
火起こし器 本体の組み立て②
鉄芯を埋め込んだ後、クラフトテープ等で切り込み部分を止め、ハズミ丸材のずれを防ぎます。
火起こし器 本体の組み立て③
主軸と取っ手にヒモを通し、取っ手とハズミ丸材の間隔が4~5cm位の所で止まるように、取っ手の裏側でひもを結びます。
火起こし器 本体の組み立て④
主軸の先が短くなったら、鉄心を抜いて主軸の少し上にキリで穴をあけ、鉄心をさし込み、さらにひもで取っ手とハズミ丸材の間隔を調整する様にしてください。
手順|火起こし器 発火の仕方
火起こし器本体の組み立てが終わったら、次はいよいよ火を起こしてみましょう!
最後に「火を起こす際の注意点」を載せているので、参考にしてくださいね。
火起こし器 発火の仕方①
火床材の下にティッシュペーパーを約3枚敷きます。
火起こし器 発火の仕方②
主軸の先を、火床材の穴に垂直に立て、取っ手を手で2~3回回転させてひもをねじります。
火起こし器 発火の仕方③
取っ手の両端に手を掛け、かるく押し下げるとハズミ丸材の反動で取っ手が上がるので、連続して回転し始めたら徐々に力を加えて速く回していきます。
約1分間回転させると火種から煙がでてきます。
火起こし器 発火の仕方④
火床の切り込みに火種が黒く固まり、1部分が赤くなると回転を止めます。
火起こし器 発火の仕方⑤
テッシュペーパーを丸めて火種を包み、強く吹き火種を大きくします。
火起こし器 発火の仕方⑥
火種粉をテッシュペーパーと一緒に火皿に入れ、火種粉を強く吹くと火が上がります。
火起こし器 発火の際の注意点
★やけどをしないように安全に体験しましょう。
★火皿は熱くなります。素手で触らないでください。
★主軸の先が摩擦で円すい形になり回転しにくくなったら、ノコギリ等で主軸の先を切り使用しましょう。
さいごに
いかがでしたか?
今回ご紹介したまいぎり式の火起こしのほかにも、火起こしの方法は沢山あります!
社会学習やイベントで、ぜひ火起こしを体験してみてください!
火底材 の材木はなにを利用したらいいですか 硬い木ですか やらかい木ですか 松なんかいいですか
心に火さえ点けられれば
竹田市 油布 晃
ぼくらの時代は
風呂焚きなどをさせられたが
現代(いま)の子どもにまいぎり式
火起こしは
無理だと勝手に決めていた
ところが 一人が火を点ける事ができると
顔にも火が点いて 次から次からと
何度も何度もチャレンジを皆がするのだ
火を点けられた歓喜が
「点いた!点いた!」と
声にも爆発する
これは 勉強にも通じる極意だ
こんなぼくでも
人から感謝される事があるんだと
分った小学校五年生の時から
一日に五時間は勉強するようになったんだ
根性や協力や挑戦の精神(こころ)は
とても大切にしたい
指導者の脇から汗が噴き出している
この火を使って創った
ご飯やだんご汁の
なんと美味しいことか!!
令和元年9月27日
都野小学校宿泊体験学習の時に
〒8780003
竹田市片ケ瀬408の4
油布 晃 (65歳)
09079808929