版画
2017.10.30
版画の技法紹介
古くは8世紀頃から存在していた版画。現在の版画は技法も多種多様になっています。
ここでは自分で手軽に楽しめる版画の技法を紹介いたします。
版画の基礎知識
ローラー遊び
版にインクをつけるためのローラーで、直接絵を描く技法です。
紙はんがや木版画と組み合わせることで作品の世界が広がります。
版遊び
身の周りにある素材や葉っぱなどを使ってスタンプを作ったり、おもしろい形や模様に刷ったりする技法です。
紙版画
厚紙やボール紙を切ったり貼ったりしながら作った版台紙で印刷する技法です。
凹凸のついた模様紙や、糸などを使う方法もあります。
スチレン版画
加工しやすいスチレン板をひっかいたり切ったりして版を作り、印刷する技法です。
木版画
ベニヤ板などに彫刻などで模様を彫り印刷する最もポピュラーな技法です。
一版多色版画や彫り進み版画など多くの技法があります。
必要な道具
版画ローラー
版にインキをつけたり、筆のように使って直接紙に絵を描いたり、さまざまな使い方ができる道具です。
ゴムローラーや、スポンジローラーがあり、球形のスポンジローラーなどもあります。
版画インキ
版を紙に刷るためのインキです。以前は油性が主流でしたが、今はカラフルで混色もでき、後片付けも容易な水性のインキがよく使われるようになりました。
インキ練り板
インキをのばしたり、色を混ぜる時に使うパレットのようなものです。
ローラーをのびのび使えるように、大きめのサイズのものを使うとよいでしょう。
へら
インキの量を調節したり、色を混ぜたり、後片付けに使ったりできる
一本あると大変役立つ道具です。
バレン
版から紙に転写する時に色ムラなくきれいに仕上げるために使用する道具です。
刷り取り用の紙の上からこすって使用します。
版
絵を刷るための原稿のようなものです。
厚紙を切って作ったり、ベニヤ板を彫刻刀で彫って作ったりします。
刷り取り紙
版から絵を転写して、作品となる紙のことです。
白和紙が一般的ですが、色のついた紙を使用して作品におもしろい変化や効果を出すこともできます。
新聞紙
机が汚れないよう下に敷いたり、作品が直接重ならないように挟んで保管したり、後片付けに使用したり、スクリーン技法に使ったりと大変便利な道具です。